Keyword‥4のオマケ

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二人で湯舟に浸かり、 「なんでなん?かじゅくん、なんではっぱいれりゅん?」 湯に浮いた葉っぱで遊びながら上目使いで聞いてくる。 「邪気を祓うんやって。」 「わからへん?」 「病気とか、悪いもんがこんように、ってこうすんねん。」 菖蒲の葉を頭に巻いてやる。 「後な、腰痛とか神経痛にええんやって。」 「ふーん。‥‥なぁ、かじゅくん。たかちゃんゆうしゃみたいやろ。」 嬉しそに頭に巻いた菖蒲の葉を見せる。 ‥ホンマ、可愛いなぁ。誰が何とゆぉうとたかちゃんが一番可愛いい。 「せやな、たかちゃん格好ええねぇ。ホンマもんの勇者や。」 満面の笑顔で、 「これやと、ずっとずっとずっと、かじゅくんまもってあげれりゅな。」 「ありがと。たかちゃんはいつも俺の欲しい言葉を、サラッとゆうから‥‥」 「やって、かじゅくんのことすきやもん。」 そう言ってギュゥと抱き締めてくれた。 ‥また、逆上せてしまいそや。 「かじゅくん、きょうはのぼせたらアカンからはょでよな。」 そう言って、ほっぺにキスをする。 ‥やから、男前過ぎんねて。俺たかちゃんに抱かれたくなるやん‥‥ 「あっ、かじゅくんかおあかいよ。しんどいの?はょでよ。」 たかちゃんに急かされて風呂から出ると、部屋の窓越しに大きな月が見えた。 「かじゅくん、おちゅきしゃんおっきいなぁ。」 口をポカーンと開けて眺めている。 「ホンマや。‥‥たかちゃん、今夜は《スーパームーン》やで。」 「なんなん?ちゅよいの?」 「ちゃうよ。お月様が地球に一番近いから、いつもより大きくて明るいねん。‥‥」 少し考えてから、 「ほなっ、かじゅくんといっしょやな。」 あんまり嬉しそにゆうので 「何でなん?たかちゃん。」 「やってな、おちゅきしゃんとちきゅうとちかくになったら、おちゅきしゃんきれいにかがやくんやろ?‥‥かじゅくんもたかちゃんといのもとがちかくになったら、あかくなって、きれいにかがやくんで。‥‥なっ、いっしょやろ?」 「///‥」 ‥言葉があらへん。  本っ!間にたち悪い。  男前発言過ぎんねん。‥‥ 参りました。俺の敗けです。 たかちゃん、井本、一生涯ついて行くからーーー!! 終
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