瞬間接着剤

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「食べたら、手を何とかしよか‥、熱いめのお湯に漬けてみて様子みよか。」 先程携帯で調べた方法を説明する。 「汗なんかもええんやて‥やから、車の中でも汗かいたやろ?‥」 耳元でゆうと、ンッ‥と、返事をして指を咥える。 「クスッ、今日はスイッチ入りやすいな。」 「‥ンッ‥ごめん、ッ‥やってェ、ずっと、近いからぁッ‥ンッ‥」 「‥アカン、また、虐めたぁなる。‥後でゆっくりと‥‥、ええ?」 「ぉん‥‥///」 二人で洗面所へ行き熱いめのお湯に手を浸す。 ゆっくりと揉むと、指の辺りが少し解れて外れてくるように思う。 「中々ええ感じやな‥」 横をみると、ジィーッと俺の手を見つめている。 「ン?どしたん?‥」 「えっ?‥ううん、おっきいなッて、‥」 「‥?」 「‥手、おっきいな。俺いつもこの手に安心させてもろてたんやな、ッて、‥」 「いきなり、なんやねん。‥井本の手も優しいで、‥俺、いつもこの手にお世話になってんで、‥おかずになんぼでもいけんで。」 「アホっ!‥そんな意味やない。」 顔を紅くして口を尖らす。 長い間手を解していたが少しマシになった感じだけだ。 「融解剤を使った方がええかもな‥」 「アカン!お前ムッチヤ肌弱いのに大変な事になんで。」 「でも、ちゃんと買ってきてくれてあんで。‥‥ほなっ、お風呂でもう一回お湯で試してみる?」 井本をみて意味ありげに笑うと、眉間に皺が寄る。 「服、どうすん?‥脱がれへんやん‥」 「んっ、切らなしゃぁないなぁ‥‥ンッフ、破ってもええかもな‥」 「 絶対に破んな!‥そんなけで済まへんやろうからァ‥‥ヤッ、めろやぁ‥」 襟口を咥えて右手で思いっきり破る。 ビリっ!‥ビリりッ‥ 鎖骨が露になり、ゴクリッ、と喉が鳴ってしまい思わず、鎖骨の線に添って唇を這わしてしまう。
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