71人が本棚に入れています
本棚に追加
「食べたら、手を何とかしよか‥、熱いめのお湯に漬けてみて様子みよか。」
先程携帯で調べた方法を説明する。
「汗なんかもええんやて‥やから、車の中でも汗かいたやろ?‥」
耳元でゆうと、ンッ‥と、返事をして指を咥える。
「クスッ、今日はスイッチ入りやすいな。」
「‥ンッ‥ごめん、ッ‥やってェ、ずっと、近いからぁッ‥ンッ‥」
「‥アカン、また、虐めたぁなる。‥後でゆっくりと‥‥、ええ?」
「ぉん‥‥///」
二人で洗面所へ行き熱いめのお湯に手を浸す。
ゆっくりと揉むと、指の辺りが少し解れて外れてくるように思う。
「中々ええ感じやな‥」
横をみると、ジィーッと俺の手を見つめている。
「ン?どしたん?‥」
「えっ?‥ううん、おっきいなッて、‥」
「‥?」
「‥手、おっきいな。俺いつもこの手に安心させてもろてたんやな、ッて、‥」
「いきなり、なんやねん。‥井本の手も優しいで、‥俺、いつもこの手にお世話になってんで、‥おかずになんぼでもいけんで。」
「アホっ!‥そんな意味やない。」
顔を紅くして口を尖らす。
長い間手を解していたが少しマシになった感じだけだ。
「融解剤を使った方がええかもな‥」
「アカン!お前ムッチヤ肌弱いのに大変な事になんで。」
「でも、ちゃんと買ってきてくれてあんで。‥‥ほなっ、お風呂でもう一回お湯で試してみる?」
井本をみて意味ありげに笑うと、眉間に皺が寄る。
「服、どうすん?‥脱がれへんやん‥」
「んっ、切らなしゃぁないなぁ‥‥ンッフ、破ってもええかもな‥」
「 絶対に破んな!‥そんなけで済まへんやろうからァ‥‥ヤッ、めろやぁ‥」
襟口を咥えて右手で思いっきり破る。
ビリっ!‥ビリりッ‥
鎖骨が露になり、ゴクリッ、と喉が鳴ってしまい思わず、鎖骨の線に添って唇を這わしてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!