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たかちゃんからOKがでると、先を争うように食べ始める。
「さぁ、俺らも食べろか。‥何も無いけど。」
「いや、上等や。‥俺ずっと食べたかってン。
やっとこさ、一裕とゆっくり出来るな。‥」
「ンッ‥ホンマに七夕デートやな。」
窓の外を見ると雨が降り始めていた。
「雨や‥織姫さんは彦星さんに逢えんのかな‥‥」
ポツリと呟くと、
優しく微笑んだたかちゃんが
「心配せんでも逢えてるで‥
雨はな、織姫さんの嬉し涙なんやて‥‥
やから、きっと一緒に寄り添ってるから。
‥‥俺らみたいに、‥なっ‥」
そうなんや‥‥嬉し涙なんや‥
優しく抱き締められて、一緒に居れる幸せを感じた。
アカン‥‥俺も涙でそうや‥‥‥
終───────。
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