たかちゃんとフジワラ

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一度繋がりが出来たせいか、うっすらと視える。二人の話してる内容も頭に流れ込んでくる。 ‥一裕さんが貴ちゃん探したでッて、貴史さんを抱き締めた時俺‥自分の事やと思てん。 フジワラが俺を探しに来てくれたンやッて、‥‥ 一裕さんが貴ちゃんって呼ぶ度に‥ 貴史さんが一裕さんに藤原って呼ぶ度に‥‥俺‥ ‥もっと早く俺が来てたら、こんな事にならへんかったんや‥俺が全部悪いねん‥‥絶体に離さへんから俺と一緒にいこや‥‥ ‥うん 二人のやり取りを訊いていると、 「悪い奴等やなかったんやな。‥」 「せやな‥貴史、ごめんな 俺‥」 「ン?‥何がや?」 「やって‥貴史が俺の傍で居るッて、思とったのに違ったやん。‥‥浮気になんのかな‥ッて、‥」 その言葉に胸が傷んだが 「アハハ、そんなんとちゃうわ。‥‥俺やって思い込んでたンやろ?じゃ、しゃぁないやん。」 笑い飛ばしてやった。 「せやけど‥」 「じゃぁ、何かしたん?」棘のある言い方で訊いてやる。 「えっ?何かッて、‥‥えぇー!何もしてへん。一緒に居っただけや。」 「一裕がぁ?そんなけで済むんか?」 「やって‥たかちゃんは一裕って呼んでくれへんから‥‥貴史は一裕って呼んでキスしてくれるやん‥‥」 「はっ!‥///‥ハズイ事ゆうなや。」 ニヤニヤと笑う一裕の肩にパンチをいれる。 ‥貴史さん、ごめんなさい。ホンマに何もなかった‥‥ただ、たかちゃん‥ッて、呼んで欲しかってん ‥俺からも謝ります。すいません。‥俺が寂しい想いさしてしもたから 「ええよ。嘘かどうかくらいわかってるからな‥」 そう答える俺を一裕が抱き締めて二人に訊ねる。 「お前らこれで成仏出来るんやな。」 その言葉にお互い顔を合わせて、 黙りこむ。 ‥あの、まだ‥‥無理みたいです‥ 心残りがあって‥‥‥ 二人が叱られた子供のように項垂れる。
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