金平糖

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言葉の最後の方は口調が拗ねた感じになっている。 ‥何?‥これ。もしかして、甘えてんのか?‥‥  情けなそうな顔してからに。 ‥不器用なやっちゃな。 「わかったから。俺の飯が食いたいんやな。」 クスッ、と笑いながら頭をワシャワシャと撫でてやる。 「ちゃ!‥ちゃうわ!ボケ! ‥‥べ‥別にお前の飯が旨いとか、食いたいとか‥‥‥嬉しいとか‥‥ そっ、そんなんや無いからな!!」 怒りながらも顔が紅い。 ‥ウ~ン、究極のツンデレ外黒人さんやな。  まぁ、俺のツボにどストライクやけどな。 ニヤける頬を我慢しながら、 「わかってるって、じゃぁ何が食いたいンや。」 目を輝かせながら嬉しそに笑う。 「何でもええ。」 「ほな、買い物して帰ろか。」 「おんっ!」 さて、どないしょうかな? 今からやと、凝った物なんか無理やし‥‥ 深夜まで開いているスーパーで籠を手に考える。 肉系は重たいし‥‥ そういや、アイツ腹の調子がイマイチやったな。‥ 鮮魚コーナーで魚をみる。 「刺身か‥‥生物はキツいか。でも、鯛の刺身ええのあるしな。 せやっ、鯛茶漬けにしたらええやんな。‥腹のこなれもええやろし。 なぁ。どうする?‥‥って‥」 傍に居る筈の井本に声をかけるが‥‥ ‥居らへんやん。 店内を探すと、やはり腹の調子が悪いと見える、トイレに行ってたらしい。 「‥チッ!」 「何やまだ痛いんか?下がってンか?」 「‥フンッ、下痢してへんわ。ボケっ!」 ‥ホンマにもうちょっとええ言い方は無いんかい。  まぁ、一寸恥ずかしそやからええか。 「飯炊くの面倒やから、レトルトでもええか?あと、献立は‥‥」 と、言いかけて言葉を遮られる。 「訊きたない。‥‥やって、ワクワク感が無いやん。 俺、楽しみやのに。‥‥」 「そっか、ほな、そこで北海道フェアやってたから、なんか甘い物でも買うか?」 「プリンあったか?」 「あったと思うで。」 「じゃあ、見てくる。お前は先に精算しとけや。何買ったか見たないから。」 そう言って歩いていく。 何やかんやゆうても期待してるみたいやし、‥ ‥可愛いとこあんのに、意地っ張りやからな‥。
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