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ロケ先で苺狩りの看板を発見。 それを横目で見ていたアイツが‥ 「なぁそういや、お前ン家、苺育ててたよな。」 ロケバスの後ろの座席から声をかけられる。 「ン? ‥」 「そろそろ食べ頃か?」 ‥何をワクワクした顔で訊くねん。 「せやな‥そろそろかな。」 「フーン‥‥」 ‥何や、嫌な予感がするで。 「なぁ、俺今日はお前ン家にいくからなっ。‥晩飯よろしく。‥なっ。」 「はぁ~? 何やねん、それ。マジか?」 ‥アカン。井本のまんまで来たら、たかちゃんに一番に食べさしてあげられへんやん。 って、‥同一人物やけどね‥‥ けど、‥どないしょ‥‥ 「何や、不満なんかい。‥ン?」 「ちゃう、‥けど、‥‥その‥‥」 「まぁええわ‥‥明日休みやし今日はゆっくり出来るから‥‥後で話訊こか‥‥ あっ、‥‥別に苺が目的やないで‥‥」と、ニカッと笑う。 ‥嘘や、目的は苺やんか。目が企んどる。  マジか‥‥ホンマにどないしょ‥ やっぱ、先にたかちゃんに摘ましてあげてから、井本やよな‥‥ って、‥何でこんな心配せなアカンねん。‥ ‥何や、俺‥‥井本に隠れてたかちゃんと浮気してるみたいやんか‥‥‥ 俺の心配を他所にロケバスは高速を渋滞に合うこともなく突き進みスタジオに戻る。 軽く打ち合わせをしてからスタッフに挨拶をして解散‥‥ ‥今日も一日終わったな。 エレベーターを降りると玄関ロビーで井本が待っていた。 ‥マジか‥‥まだ終わってなかったンや‥‥ 「おっそぉー。何しててン。」 「悪い。‥けど、しゃぁないやん。挨拶してたら遅なったンやから。」 「チッ! 」 ‥舌打ちすんなや。ホンマに気ィ短いやっちゃ。‥ そのまま駐車場に歩いていく俺の後を、悪態をつきながらついてくる。 ‥まぁ、こんなけ悪態をつけるンやったらまだ、溜め込んで無いな‥‥ と、井本の姿を見ながら頭ではたかちゃんの事を思い浮かべていた。 ‥ン? 何で俺‥‥今、一緒に居る井本よりたかちゃんの笑顔が浮かぶねん。‥‥ 俺‥もしかして‥‥ショタコン? ちゃ、ちゃうちゃう。そんなんや無い‥‥よな。
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