熱帯夜

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はぁ~疲れた‥‥ こう毎日暑かったら、バテてしまうで‥‥‥ こんな日は、熱目のシャワーしてから涼しい部屋でキンキンに冷えたビールやな。 取り敢えず、そうしょ。 部屋に入るなり、エアコンのスイッチを入れる。 ピッ、‥‥ピッ、‥ピッピッピッピッ。 「あ゙ぁ゙ーーー!?何っ!やねん!」 蒸し暑い部屋の中で、汗だくになりながらリモコンとエアコンの間を行ったり来たり、‥‥ 「クッソっ! 壊れてるやんか!‥ チッ!最悪や!‥」 仕様がない、‥今夜は誰かに泊めてもらわなな‥‥ 窓を開け放ちながら思案を巡らす。‥‥が、頭に浮かぶのは唯一人で‥‥‥決して泊めてくれそうに無い奴‥。 スマホを手に溜め息をつく。 ‥今日、喧嘩したとこやもんな。 しゃぁない‥‥窓を開けて寝よ‥‥  明日、謝らなな。‥ 当初の予定通りシャワーを浴びビールを煽る。 が、風が無く‥‥とてつもなく ‥‥‥暑い! ‥アカン、寝られへんやんか。 何度も寝返りを繰り返しながらなんとか、少しの睡眠をとる。 そんな寝苦しい日が4、5日続いた頃には、ロケの合間や出番待ちの楽屋での居眠りが頻発する。 そんな俺を見るに見兼ねたアイツが声をかけてきた。 「何や、お前最近体調悪いンか?‥暇さえあれば寝てるやん。」 「‥ン?‥まぁ、ちょっとな‥‥」 ‥まさか クーラーがぶっ壊れて夜寝れてない。なんてバレたら‥‥ きっと、お前の体調管理が悪い!とか、何とかゆわれてバカにされる。‥‥ けど、喧嘩してからの久しぶりのアイツからの会話‥ ‥‥少し、‥‥嬉しい///‥‥って、 俺、オカマとちゃうって‥‥‥ 「まさか、深酒か?」 不信感丸出しの眼で俺を見る。 「ちゃうけど‥‥まぁ、そんなもんかな。‥ 」 まぁ、暑くて眠れないせいでアルコールで無理矢理睡眠をとろうとしているのだが‥‥
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