熱帯夜

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ゆっくりと焦らす様に俺の身体の至るところを唇が這い回る。 「ぁ゙あ゙あ‥‥‥ンっ‥たか、ふみィ‥‥焦らさん、‥っ、とって‥」 「注文が多いなぁ。‥‥ンっ? 我慢でけへんのか?」 耳元で囁かれ、アイツの声が頭の中を廻る。 「は‥いィ‥‥が、まん‥‥でけへん。‥‥欲しいねん。‥‥」 「ン、‥」 傍にあったクッションを俺の腰の下に充てがい挿入し易くする。 俺の後孔にアイツのモノが触れる‥‥ 「ァ‥ン、‥ィ‥‥」 ゆっくりと俺の中に侵入してくる。 俺は快感で身体中が熱くなる。 「‥ぁ゙ぁ゙あ゙、‥ィ‥いィ‥‥」 アイツを抱き締め返したくて手を伸ばそうとするが、自由のきかない手がもどかしい‥‥ 「‥お、願いィ‥‥手、‥ンっ‥ァ‥外して、‥やぁ゙ぁあ。」 腰の動きが止まって入ったまま俺の手を自由にしてくれる。 だけど、その行為は俺にとっては蛇の生殺しそのものだった。 ‥ンっ‥ァ‥俺の中で、貴史のが‥‥ ベルトを外すのに力を入れる度、ビクッと動くのがわかる。 その度に俺も力が入る。 「何、締め付けてンねん。‥ンっ‥腰を動かすなや。‥ァ‥」 「‥ハァ、ん、‥ィ‥ごめん、でも‥‥お前のが俺の中で、‥ビクッて、‥ァ‥ンっ‥俺‥止まらへん、んっ‥‥」 自由になった手でアイツを抱き締めると、俺の髪を掻き上げて真っ直ぐに見据えて囁く。 「そんなに、ええンか?‥‥」 「ぅん、‥ンっ‥ええ、‥アッ、アツいィ‥」 「口、半開きのまんまで喘いで、‥‥ ホラッ、離せや。‥‥俺がイカしてやるから‥‥」 目尻に優しくキスを落として笑う。 そして‥‥‥ 俺はアイツの腕の中で、抱き締められながら果ててしまった。 ゆっくりと俺から抜こうとするアイツを離したくなくて‥‥ 「‥このままで、‥」 「ン? ええけど、‥」 「‥俺‥抱き締められるのも‥‥好き。」 「‥そっか。」 少しの間、‥俺はアイツの鼓動を感じていた。 二人とも汗だくのまま‥‥
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