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顔を覗き込むと、少し紅くなったアイツが‥‥
「あぁ、知っとったで。‥‥
そのまんまの解釈したらええ。‥
‥俺、‥そぉ思てお前の腕に着けたンやからな‥‥」
そう言ってブレスレットをなぞる。
「ン‥‥。そう、なんや。‥‥
なぁ、‥俺もお前に着けたい。‥
お揃いなんやろ?‥貸してや。‥‥」
「あぁ。‥」
短く答えてポケットから同じ物を取りだし俺の手のひらへ‥‥
アイツの腕にクルクルっと巻き付ける。
二人でまんぞく気にお月さまに翳して、
「これで一緒やな。‥」
「せやなぁ‥‥」
ブレスレット‥‥‥由来は色々な説が有るかも知れんけど‥。本来は、愛する人を手錠のように繋ぎ留めて置く意味合いをもつ。‥‥
‥俺は、お前と離れンように
‥ずっと、繋がってたいねん
二人の想いが重なった夜となった‥‥‥
終り───
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