Keyword‥5  続

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「そやな、‥お前と仲よぉしてんのが嬉しい反面、‥何や、‥妬き持ちやくけどな。」 「そうみたいやな。‥‥けどな、正直にゆうとや‥‥あれや、‥そのな、‥‥」 「クスッ。‥何やねんな、歯切れの悪い。」 言おうかどうかを鼻の頭を掻きながら思案しているようだ。 やっと重い口を開き、 「まっ、‥そのな、コイツのゆうてる事は全部俺が溜めてた言葉や‥‥」 「ン? どうゆう事なん。」 「コイツの妬き持ちの妬き方も、‥その‥お前に格好良く見せたがるンも、‥‥コイツのしてる事、ゆうてる事全部や‥‥俺の想いの塊みたいやな。‥」 ゆっくりとした口調で穏やかに話す。 「‥そうなんや。‥‥なぁ、このまんま、この子大事にしててもええ?」 「ン?」 「やって、お前の‥‥‥俺への想いなんやろ?‥‥やったら俺大事にしてあげたいねん。‥ずっと、‥」 驚いた様に俺の顔を見上げて、 「ありがたいけど、‥お前、苦労すんで?」 「何でなん?お前が二人も居って、両方からも愛されて‥‥‥こんな幸せな事ないで。‥贅沢過ぎるで。」 「‥ありがと。」 俺の膝の上で俺の指を握り俺を見つめる。黙ったまんまやと、可愛いたかちゃんと重なる。 ‥そうなんや、俺ってホンマに幸せ者や‥ 純粋に真っ直ぐに、嘘もなく愛してもらえるなんて それも、その想い自体が現実化して囁いてくれる。‥ 思わず抱き締めてしまったので、アイツは照れ隠しに怒鳴る。 「やめろや!!死ね!ボケッ!」 罵詈雑言をぶちまけるが俺にとっては愛情表現にしか思えない。 俺は微笑んで「ぅん、ぅん。」と頷く。 「好きやよ。‥いっつもお前しかみてへん、‥‥最高に格好ええで。」 と 、囁くと満足そなアイツが 「当たり前じゃ。‥‥俺もお前しかみてへん、‥‥最高に格好ええ‥‥‥お前を愛してンのは俺だけじゃ。‥‥」 と、小さく囁く。 「そやな、‥‥ぅん、ありがと。‥」 としか言えなかった。嬉しくて返事に詰まってしまった。 けど、胸に染み渡る暖かな気持ちになった。‥‥ ───終り───
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