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‥チッ‥
舌打ちが聞こえて、後ろを振り返ると藤原が無表情で睨み付けていた。
‥アカンやん、どん底までいきそやな‥
まーた、しょうも無いこと考えてるで‥
あ"ーホンマにもぅ‥面倒くさ!
「おいっ‥何ちゅう顔してンねん」
「‥‥」膝を抱えてうつ向く。
「‥あのな、俺は単に「うっさい!」」
「よう聞けや「うっさい!」」
はぁーアカンわ、聞く耳持ってへんわ‥
切り出したンは俺やから何とかせなな‥
ヤッパ見せるンやなかったか‥
まだ壁際で膝を抱えうつ向いている。肩を僅かに震わせながら‥‥
‥まいったな‥
‥久しぶりに見るでこんな姿
昔はよぅ泣かせたけど‥
煙草に火を付けて、ベランダに出る。
アイツはいつも突拍子も無いことしよるな‥
こうなる事、絶対に予想してんねん‥
アイツの言葉に踊らされてばっかや‥
‥彼氏の特権やと思って慰めなしゃぁない
ホンマに、癪に障ンで!
「しゃしゃり出られてもかなわんし‥」
煙草を携帯灰皿に捨て部屋に戻る。
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