瓶ラムネー④

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ラムネ瓶をソッとタオルに包んでベランダにでる。 ここやと、近所迷惑か‥ そう思い外へでる。 ‥厭になんなぁ‥ こんな時にさえ人との関わりを避けようとする自分に いとおしいお前を抱きしめるかの様に、ラムネ瓶を抱きしめる。 公園に着き水飲み場のコンクリートに (もうちょっとの辛抱やで‥  今、ソコからだしたるから‥) 叩きつける。 思ったほどの音はなくホッとする。 外灯の下にいきタオルを開き、ビー玉を取り出す。 灯りに翳すと《ありがとな》ってゆうてるみたいにキラキラ光った。 俺は、  《ありがとな》ってゆうンは俺の方や  井本‥俺かって欲しいンは本当にひとつ  なんやで  でも、絶対に手に入らへん‥    ‥けどなぁ ありがと   ホンマに出逢えてよかった‥  ‥ホンマに ありがとな‥‥ 後日談へ
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