美術の時間

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自販機の前で財布がだしながら ‥さっきはビビったぁ~ナンやねん  顔近すぎーやし、エロい触りかたされて  頬っぺた熱いし‥唇にまで‥   ボタンを押すと《売り切れ》の文字が‥ 「うっわぁー!最悪やン」 ガンッ!‥一発ケリ入れてから 「コーラでええか」 2つ取り出し屋上に戻る。 階段をあがりながら、 ‥前もあったな~サボってて起こしにきた  時に。あン時は、手を重ねててマジマジと  指をみてた。手の甲を撫で上げて  (爪‥伸びてンで‥)  意味わからんわ‥やのに  俺だけドキドキして‥  ヤッパおかしいわ‥一緒に居って楽しいけ  ど、ナンか切なる‥って、はぁー!何ー!  これ!!‥深く考えンとこ 屋上に戻ると、俺の枕で藤原が寝ている。所在がなく横に座り顔を見る。 朝練の為の慢性寝不足はお互い様。色が白い分不健康に見える。病的なまでに透き通っていてその分唇が紅い。 寝顔は子供みたいに嬉しげに微笑ンで、規則正しい寝息が聞こえる。 ‥ヤッパ綺麗な顔立ちしてンな‥ 「‥ぅ‥う‥んっ‥」 不意に、眉をひそめて手が空をさ迷う。何かを掴むように探す。 自然にその手を握り、頭を撫でる。 「(うなされとんで‥)大丈夫やょ‥‥」 聞こえてンのか少しずつ口元に笑みが戻る。 その顔を見つめ髪に手を伸ばす。 ‥んっ?何ー!これ、俺絶対おかしいやン!  何で手を握ってン
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