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「え‥嘘っ‥なっ何‥ホンマに!いやっ!‥
ちゃうわ‥えっごめん‥」
パニクって何を言ってるのか解らない。
顔だけは真っ赤になって、心臓はバクバクして‥
‥今、井本が俺にキス!?? いやっマジで?
まん丸の瞳がゆっくり揺れ動き、やっと焦点があう。上体を起こして、抱き締めるカタチになり
「井本ー!好きやー」
クスッと笑いながら
「そやね~けど俺はゆわんからな!」
そういうと、俺を抱き締めながら
「ごめん!ごめんって!忘れてなんてもう
ゆわへんから~~」
「知らんよ~」
「なぁ~1回だけでもええから~」
「ゆわん!絶対にゆわん!!」
授業の終りのチャイムが鳴るまで俺は藤原に抱き締められながら
「ゆわへんから‥」って耳元で囁いた。
終り
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