美術の時間‥②

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怒ってはるやん‥ 「‥ごめん、俺、嫌われたないねん。」 いきなり後ろから腕を掴んだまま、 「俺、お前だけには嫌われとうないねん。  やから、ちゃんと教えてや‥《好きや》  ってゆうてくれんでもええから‥」 腕を掴む手に力が入る。 「くっ‥痛いわ! 離せや!」 「ごめん‥けど離したら俺ほって行くやろ  何でなん? 俺鈍いから解らんねんて‥」 泣きそになりながら、抱き締めた。 「あほやなぁ‥お前が鈍いのナンか知ってる  ッちゅうねん。気にすんなや  呼び出しくろとンや、早よ行こや」 「‥いやや‥ゆうてくれるまで行かへん」 「はぁ‥お前は子供か! ホンマにしゃぁない  やっちゃなぁ‥‥‥  1回しかゆわんからな!よう聞け!  ‥‥‥‥‥‥  お前が無防備過ぎンねん!ただソレだけや」 目をまん丸にして 「‥どういう意味なん?」 「ちょっとは自分で考えろや‥行くで」 「おん‥」 二人歩き始める。顔つきを見ると怒ってはいないようではある‥
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