71人が本棚に入れています
本棚に追加
怒ってはるやん‥
「‥ごめん、俺、嫌われたないねん。」
いきなり後ろから腕を掴んだまま、
「俺、お前だけには嫌われとうないねん。
やから、ちゃんと教えてや‥《好きや》
ってゆうてくれんでもええから‥」
腕を掴む手に力が入る。
「くっ‥痛いわ! 離せや!」
「ごめん‥けど離したら俺ほって行くやろ
何でなん? 俺鈍いから解らんねんて‥」
泣きそになりながら、抱き締めた。
「あほやなぁ‥お前が鈍いのナンか知ってる
ッちゅうねん。気にすんなや
呼び出しくろとンや、早よ行こや」
「‥いやや‥ゆうてくれるまで行かへん」
「はぁ‥お前は子供か! ホンマにしゃぁない
やっちゃなぁ‥‥‥
1回しかゆわんからな!よう聞け!
‥‥‥‥‥‥
お前が無防備過ぎンねん!ただソレだけや」
目をまん丸にして
「‥どういう意味なん?」
「ちょっとは自分で考えろや‥行くで」
「おん‥」
二人歩き始める。顔つきを見ると怒ってはいないようではある‥
最初のコメントを投稿しよう!