美術の時間‥②

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再提出を余儀なくされ準備室を後にし、トボトボと部活に戻る。 「面倒くさ!ナンやねん!ちゃんと描いたぁ  るやん!」 悪態をつきながら俺を見る。 「どうする? 俺、土日部活やでぇ」 「‥参ったな。今からじゃ無理やし」 「‥日曜部活昼までやけど、お前は?」 「俺休みや‥」はだけた前を直しながら答える。 ソレを見て、クスッと井本が笑いながら 「ナンやねん。ホンマにお前エロ過ぎやわ‥  ゴソゴソしとったら視線がそっちにいくや  ん。普段いかつい癖に‥妙なトコで色気だ  すなや」 「‥エッ/// ちゃ‥ちゃうしソンなんやないか  ら‥さっき怒らせたから、気ィ付けよっ  て思て‥嫌われたないから‥」 恥ずかしくて下を向いた。 「アハハハ〓ホンマにお前おもろいわ。」 「笑わんとって‥俺真剣なんやで。」 「そやっ‥日曜昼から描こか?」 ‥人の話聞いてへんし 「ほなっそういう事で‥じゃ!」 ゆうだけゆうと、とっととグランドに戻って行った。後ろ姿をずっと見つめて‥ ‥なぁ、ホンマにお前は俺の事好きなんか?  俺、お前の前やと自分やなくなんねん。  好きやなくてもええから‥  嫌わンとって‥ 祈るように、見送った。 終り。
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