第二章

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居間の様子をよく見ると 雅樹が所持している 辞典や雑誌等が無造作に置かれ、 有り得ない程散らかっていた。 「どうしたの?これ…」 「勉…強… 僕は必要な言葉以外 知らないから。」 アスカはたどたどしい言葉を 必死に紡いだ。 (必要な言葉?) 思案する雅樹を見て アスカは、 「昨日…とかの」 と続けた。 それを耳にした雅樹は 少し気まずい気分になり アスカから目を反らした。 「でも、あなたは… それ以上を求めた。…から」
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