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あの出逢いから僕と陽菜さんはよく会うようになっていた・・・。
まるで桜の木が僕らを呼んだかのように・・・
「・・・陽菜って部活とか入ってないの?」
桜の木の下に座って聞く
僕は、あれから陽菜さんを陽菜と呼ぶくらい仲良くなっていた
「うーん・・・ 入ってない」
隣に座る陽菜は少し寂しそうな表情をして答える
「・・・何か悩みでもあるの?」
僕は心配になり聞いた。
「・・・う・・ううん」
陽菜は首を振りながら言う
「・・・そっか。でも何か悩みとかあるんだったら・・・」
僕がそう言うと・・・
「本当に大丈夫だからっ!!」
ニコッと笑って僕を見る
「う・・・うん。」
僕はそんな陽菜を見て言った。
「ホラ、そろそろ帰らないと暗くなるよ?」
陽菜は立ち上がると砂を払いながら言う
「そうだね・・・」
僕も立ち上がった
「それじゃあ・・・ またねっ」
そう言って走って帰って行った。
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