拝啓 天国の舞姫へ

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拝啓 天国の舞姫へ 寒い日の事。 「暖房器具はまた来週ね」 そう言って中々買いに行けなかった。 天国へと旅たつ前夜。 おばあちゃんの家から一緒に帰ってきたんだよね…。 寒いなか遊びながら。 物凄く元気だったじゃん。 ケータイについているストラップの熊の上にのって遊んでたじゃん。 頭に乗ったりしてたじゃん。 小さい体で私に上ってたじゃん。 次の日学校休んで…。 舞姫を見ようとしたら、冷たくて…。 全然動いてなくって…。 でも息してたから。 まだ生きてたから。 …助かると思ったんだよ。 手で温めたら動いたじゃん。 看護婦さんと一緒にドライヤーとか湯タンポで温めたら動いたじゃん。 まだ…生きてたじゃん。 いきなり動かなくなって。 順番になって行ったら…。 「硬直が始まってますね。」 そう言われたんだよ。 昨日まで元気だったじゃん。 一緒に帰ってきて、遊んだよね? さっきまで頑張って動いてたよね? なのに…もう生きてないなんて…。
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