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拝啓 天国のポロンへ
何年生だったけ?
二年生だったかな?
初めて私の家に来たとき、まだ黒が混じった毛をしてて…。
随分と小さかったね。
ワンじゃなくてキャンと鳴き。
目はうるうるしてて…。
名前を呼ぶと首を傾げてた。
みんな、知らない人が
「可愛いね、ポメラニアンか…」
って言いながら撫でてくれた。
人見知りというか…。
人を選ぶ君。
団地のおじさんにはなついてくれなくて…。
いつもいつも偉そうな顔してたね。
ポロンって名前をつけたのは…。
まだプリキュアが好きで、ポルンって名前のキャラクターがいて…。
それに似た名前にしたくて、ポロンって名前にしたんだよ。
センスなくてごめんね。
「ポロン、おいでっ!!」
でもね、名前を呼ぶと来てくれた。
どんなに離れてても、名前を呼ぶと一直線に来てくれてさ。
腕広げて待ってたら、飛び込んできた。
それとか、よく二人でつまみ食いしたね。
内緒だよって言って、お肉をつまんであげたことあったね。
ねぇ、…知っていますか?
あなたの毛布をまだ持ってること。
あなたのエサや、あなたのおもちゃ、あなたの写真がまだわたしの所にある事を…。
まだ忘れられないよ。
犬の可愛いベッドがあれば、ポロンの事を思い出すんだ。
冬が来れば、また悲しくなる。
玄関の空間をみれば、また鳴いてはくれないかと少し期待する。
ポメラニアンを見れば、ポロンの方が何倍も可愛いと思ってしまう。
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