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「…ちょっと、砂浜行ってくるね」
重い空気に堪えきれず逃げ出す私の手錠を掴もうとする彼女
「わ
「一人で…行きたいかな?」
きっと陽波は"私も"と言い掛けたのだろう
それを遮るような苦笑を浮かべ、髪を揺らしながら砂浜へと駆け出す。
何だか冷たい空気は解放感に満ちていて
私を受け入れてくれてるように感じた
私は何て自己中なんだろう。
全てが私の周りを回る
それが人生なのかもしれない
また都合の良い捉え方をする
どうすれば良いのだろう
私は正常ですよね
ふと呟いて
砂浜を裸足で一気に駆けた
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