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ハァハァハァ……
俺は虎一の家を出て、家路に向かっている。
何で息が荒いのかというと、走っているからだ。
さっき虎一に借りた写真集を大事そうに持ち、家に向かって急ぐ。
えっ!?なぜ急いでいるかって?
それは米倉リンの写真集を早く見たいからに決まってるじゃんか(笑)
虎一の家は、俺と同じみなとみらい地区にあり、ゆっくり歩いて10分程の距離だ。
でもその10分が、今の俺には長く感じ、少しでも早く帰る為に走っているって訳。
そんなこんな言っている間に、自宅があるマンション前に到着した。
マンションの中に入る前、入口にあるポストを覗き込む。
中には数枚のチラシと小さな紙袋が入っていた。
「ん!?何だコレ?」
紙袋を手に取り見てみると、俺の名前が書いてあった。
どうやら俺に送られてきた物らしいが、差出人の名前が書いてない。
誰からだろ?
てか、こういう物って、普通ポストじゃなく家に届けるんじゃないのか?
まぁ今はそんな事を考えている場合じゃないので、紙袋とチラシを持ってエレベーターに乗り込んだ。
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