十面相ー5人目の私ー

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―さて。 朝を迎えたわけだが。 明らかに彼女の雰囲気が変わっていることに僕は気づいていた。 …おそらく僕が彼女とはまだ付き合えないと言ったあの日からだと思う。 あそこまで多くの人格が、毎日代わる代わる出てくる…。 もしかしたら僕は彼女をものすごく傷つけたのかもしれない。 そう思うと、少し心が痛んだ。
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