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「いや~ホントに死ぬかと思った」
「ホントに死ぬか?」
「調子乗ってすんません」
あの後志乃を起こし、リビングで朝ごはんを食べている。
妹と母親はパンと目玉焼きとベーコンとコーンスープだが、俺はラーメンと焼き飯と餃子。
え?
多い?
今食べているから、喋り掛けないでください。
「ごちそうさまでした」
飯を食べ終え、風呂場に移動する。
寝癖が酷い為、シャワーを浴びる為だ。
シャワーを浴び終え、部屋に向かう。
え?
シャワーシーン?
男のシャワーシーン何て見たくないだろ?
部屋に入ると制服に着替えたマイシスターが俺の枕の匂いを嗅いでいるではないか・・・
「くんくん・・・はぁ~お兄ちゃんの匂い~・・・」
この俺の枕を抱いて、匂いw嗅いでいるのが、俺の妹の志乃(しの)だ。
志乃が自分の世界に入っている内に、髪を乾かし制服に着替える。
着替え終え、志乃の耳にある言葉を呟く。
「志乃・・・大好き・・・」
「!?志乃も~!お兄ちゃん大好き~」
志乃が自分の世界に入ってる時は、大抵これで戻ってくる。
「行くか?」
「うん」
志乃は昨日で高校1年生になった。
もちろん俺と同じ高校だ。
俺は2年生で志乃とは同じクラスには当然だが、なれない。
志乃と靴を履き、玄関を出る。
「遅い!!」
玄関を出ると、金髪の美少女が腕を組んで怒っていた。
「悪い。寝坊した」
実の妹を夜這い?いや、朝這いか?
ま、そんなことをしたなんて、言える訳もなく、嘘をつく。
「寝坊?起きれないなら、私が起こしてあげる!!べ、別に雅己の寝顔が見たいわけじゃないんだからね!!」
このツンデレこそ、俺の幼馴染の龍双寺麗華だ。
「いや、志乃におはようのちゅーで起こしてもらう」
「は?」
なんだその虫を見るような目は?
俺は虫じゃないぞ?
「お兄ちゃん・・・ちゅーしたら、赤ちゃんが出来ちゃうよ?」
「「・・・」」
誤解しないでもらいたいが、別に志乃はアホではない。
純潔なんだ・・・
ちなみに俺がキスしてら、子供が出来るって教えたんだがな。
まず、もう高校生にもなるのに、子供の作り方を知らないとは・・・さすがだな!!
ん?
なんでキスで出来るって教えたのかって?
だってさぁ~・・・この前・・・
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