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そんな事言われたら、俺の鋼よりも硬くて、豆腐より柔らかい理性が壊れるぜ。
(高校生にもなってキスで子供が出来るって信じてる子初めて見たわ・・・どうすんのよ?)
(えっ?キスで子供出来ないの!?)
(はぁ!?アンタ何言ってるのよ!!)
(どうしたら、出来るか教えてくれ!!)
麗華は顔を真っ赤にして走って行ってしまった。
麗華を弄るの楽し~(笑)
いつも、殴られている仕返しだな・・・
「お兄ちゃん、遅刻するよ?」
「わかった。行こうか」
「うん」
志乃と手を握り学校に向かう。
俺達が通っている高校は、山城学園という学校だ。
山に建ててあり、城みたいな学校だ。
名前のまんまだな。
5分程で学校に着き、クラス分けの紙を見に行く。
当然手は繋いだまま。
そんな俺達が珍しいのか、周りの奴らは俺達を見ている。
それを無視し、それぞれのクラスに向かう。
俺は二年三組に、志乃は一年一組に。
教室のドアを開き、教室に入る。
まだほぼ全員が友達がいないので、皆席に座っている。
俺も知り合いが居ない為座ろうとしたら、誰かが俺の席で寝ていた。
「ん~ミートボール~」
このまま立っている訳にもいかず、そいつの鼻にティッシュで作った細い奴を突っ込む。
「ふが!?く、くしゅ!!」
可愛いくしゃみと起き上がる女。
「な、何でこんな事をするの!?」
ぷりぷりと怒るが、そんなの関係ない。
見ろ、俺の机が涎まみれじゃないか。
「まずは涎を拭け。そして、お前の主席番号は?」
「じゅる・・・えっと、29番」
「俺は30だ。お前の席は一つ前な」
「間違ったのは悪かったけど、それを突っ込む何て酷いよ!!」
ティッシュの奴を指差す涎女。
髪は茶髪のロングで、身長は俺と同じくらい。
胸は・・・無いな・・・
「それより、お前名前は?」
「僕の名前は朝倉雫(あさくら しずく)。雫でも朝倉でも好きに呼んで」
「じゃ、雫。お前何で自分の事を僕って言うんだ?」
「だって僕男だし・・・あ・・・」
は?
男?
その発想は無かったわ・・・
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