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「あ?今なん」
グシャ
イジメッ子の一人が喋る終える前に雅己が殴った。
殴られた子の首は変な方向に曲がっていて、気持ち悪い・・・
「おいおい・・・反抗するのか?俺は別にかま」「だから、黙れって」
また一人餌食になり、雅己に首を掴まれて持ち上げる。
「がはっ!?」
「おいおい!?どうなってんだ!?」
まわりに居たイジメッ子達は焦りだした。
いつも抵抗してなかった奴がいきなり抵抗してきたのだから、それは焦るだろう。
しかも、自分らよりも強い・・・
ブンッ
雅己は掴んでいた子を窓ガラスに投げた。
幸いにも、カーテンがしてあったので、大きな怪我はしてない・・・
「うああああ!?」
「や、やめてくれ!!」
イジメていた子達が今度はイジメられていた・・・
一人は足を潰され、もう一人は鼻を潰されている。
残った最後の一人は髪を引っ張られて、持ち上げられてる。
「さて・・・どうされたい・・・爪を剥ぐか?それとも歯を全部いっとくか?」
皆雅己の変わり様に、誰も動けなかった・・・
その恐ろしさに・・・
けど、私は雅己に近づいて行った・・・
「ねぇ・・・もうそのくらいに・・・」
「あぁ?」
「ひっ!?」
その時私はあまりの恐さに、涙を流してしまった・・・
「チッ・・・こいつに感謝しな・・・」
「え?ああ!」
いじめっ子は一瞬だが顔を明るくした。
しかし、雅己は掴んだ髪を離さず、ポケットからライターを取り出した。
そしてそれで、その子の髪を燃やしだした・・・
「ぎゃああああああ!!」
その子は必死に火を消そうと暴れまわる。
そんな様子を見て雅己は笑っていた・・・
そう・・・
笑っていたのだ・・・
私の好きだった幼馴染は変わってしまった・・・
人を傷つけて笑う化け物に・・・
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