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言い訳みたいで格好悪いけど、発信器の不具合のことも謝った。 「……ごめん、コレに関しては馬鹿理事が……」 この際、馬鹿でも何でも良い。 理事である瑠一の事も謝りたかった。 「理事長先生?……あ、叔父さんなんだっけ」 「……うん」 「もぉいいんだよ、ラン。誰も傷付かなくていいんだよ?だから謝らないでね?」 「うん、……うん、ありがとな。日和、志貴」 これじゃあどちらが非道い目に遭ったかワカらない。 でも、2人は笑ってオレの肩にのしかかっていたモノを、そっと下ろしてくれた。 何度目だろう。2人を一生大切にしようと決意したのは。 .
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