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食堂内がどよめき、連中が度を増して色めき立つ。
そりゃそうだ。
保健室に行けば会える雅紀センセは別として、
瑠一に遭遇するなんて滅多にはない事らしいから。
「え?……理事長、先生……?」
「あぁ、うちのが何時も世話になってるな」
日和のつぶやきに、瑠一はニッといたずらに笑う。
アチコチから聞こえる熱っぽい溜め息。
(あんま見んな!……減るだろうが!)
オレでさえ一日半ぶりなのに……と、しょうもない嫉妬にイライラして、
その矛先は矛盾してるかもしれないけど、瑠一へと向けられる。
(そもそも日和達に説明も未だだってぇのに、どうしてくれんだよ、ヒゲぇ!)
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