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side ‡ 藍 「…弱いって知ってるくせに」 じんじんと熱い首筋を抑えて唸った。 だけど、今し方瑠一が出て行った扉を睨み、口元はニンマリと緩くなるのを抑えられない。 (どんな奴だろ…天使…) ソファーに掛けてあった真新しい制服のジャケットに袖を通しながら、 フワフワと浮き足立つ足で廊下に出た。 「体育館よりも、1年の教室に行く方が見つけやすいよな?」 向かうは一般教室棟。去年乗り込んだ生徒会室のある特別教室棟とは違う。 .
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