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次の日
咲は太一郎の家に行った
トントン
咲『太一郎居る?』
中からの応答はなかった
咲『太一郎』
太一郎『…』
咲は諦めて太一郎の家を後にした
咲『太一郎何処行ってしまったの?』
咲は太一郎が言った言葉を考えていた
咲『大切なもの…?』
その頃太一郎は…
太一郎は咲に言った言葉を考えていた
太一郎『大切なものってなんだろう。俺は、大切なものを忘れてしまっているのか?』
太一郎は大切なものは何なのか悩んでいた
太一郎『咲あの言葉はどういう意味なんだよ』
太一郎は頭を抱えていた
太一郎『大切なものって何なんだよ。』
太一郎は咲にTELした
太一郎『あっ咲。実は、昨日の事なんだけど』
咲は冷めた声で言った
咲『昨日の事』
太一郎『そう、昨日随分考えたんだ』
咲『っで、考えた結論は?』
太一郎『愛じゃないか』
咲『馬鹿じゃない。今時愛じゃない。それよりも大切なものあるでしょ』
太一郎は必死に無い頭で考え絞り出した
太一郎『愛じゃないって事は…うーん、友情、一歩を踏み出す勇気?』
咲は怒りながら心の不安を打ち明けた
咲『太一郎は何も分かってない。私は、どれだけ太一郎の事待ってると思っているの。大切なものが近くにあるのに何で気付かないの気付いてほしかった。』
太一郎『咲…ごめんな。気付いてやれなくて…情けないよな。咲が不安になっている事知らないでな』
咲『当たり前よ。』
太一郎『すまない』
咲『大切なものはすぐ近くにある。でも、それは自分で見つけないと意味がない事だから』
太一郎は思い出したように家に戻り何かを探し始めた
太一郎『あっ、咲有難う』
咲『何が有難うなのよ』
太一郎は一方的にTELを切った
咲『あっ、ちょちょっと太一郎』
その頃太一郎は
太一郎『確かこの辺に』
ガチャガチャ
太一郎は大切そうに両手でペンダントを持った
太一郎『これは、咲からもらった大切なペンダント』
太一郎の頬に温かいものが伝った
太一郎『あれ、何でだろう』
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