愛しさ
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愛しさ
黄昏に、 夕日が作り出す陽炎に、 左手を天にかかげたそれは横たわっていた。 もはや土とも見分けつかぬ黒々しい屍肉は 今なお、 じりじりと、 際限なく焦がされ、 毒臭を放ち蛆や蠅を引き寄せている。 肉を失った頭のそれを、 私は慈愛深く胸と腕で包み込む。 ただただ、 その感触にのみ すべては絡みつき浸っていた。 これこそが私の恋人である。
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