分岐点

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「まったく、新学期の初っ端から女の子泣かすなんてあんたどういうつもり?」 「お前も共犯だろうが!」 「え?そんなの知らなーい」 と、今にも俺の逆鱗に触れそうな態度で知らん振りをしてくる加奈 でも、女の子に暴力は振るわないから、そこんとこの理解はよろしく。 「ハイハイ、そうですかぁ~」 といつもの要領で加奈をあしらって会話を絶つ。 そういえば、まだあの手紙とケータイが何なのか見てないや そのことを思い出しカバンを漁ろうとした瞬間に担任が入ってきた。 ったく、タイミング悪いな と心の中で悪態を付いておいた 「えー、まずは自己紹介からだな」 そう言って黒板になにやら文字を書き始めた。 まぁ、自分の名前書いてるに決まってるんだけどね。
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