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日曜日
今日は仕事お休みです。
ちなみに僕の仕事は歯科医です。
大変だけど、それなりに給料貰えて、妻にゲームを好きなだけ買ってあげられるので満足している。
妻は、今は仕事をしないで専業主婦をしているけど、就きたい職業が昔からある。
保健室の先生になることが妻の昔からの理想の職業。そのために、妻は毎日養護教員の免許を取るために頑張って勉強をしている。
今も、僕の膝の上に座って、ノートの上でシャーペンをのんびりと走らせている。いや、歩かせてるって言うのかな。
僕はそんな妻のほっぺをぷにぷにとつまみながら、癒やされる。
コレって完璧。
妻の手が止まった。
「どうしたの?何か分からない問題があった?」
妻はコクリと頷き体を斜めに傾けた。
僕はそこから、妻のやっている問題集を覗き込んだ。
体がぴったりとくっつく。背中…、小さいなぁ。
「どれ?」
僕が聞くと、口が耳元に近かった為、妻はくすぐったそうに肩を上げた。
「これ。」
僕は妻が指差した問題を読み言った。
「あぁ、これはね、コレがこうなるから、ここに移動して、こう。だから、答えはこれだね。」
僕が言ってる間、妻はずっとくすぐったそうにピクピクと小さく動いていた。僕はそれに気付いていたけど、ワザと、口を耳元から離さない。
「分かった?」
「えと、うん。なんとなく。」
多分、僕の声がくすぐったくて、頭に入らなかっただろうな。
「もう一回、説明するよ。」
今度は、耳元から口を離して、教えてあげた。
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