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『ひょ、ん…、』
疲れすぎている。
声を出そうにも、か細い声しかでない。
体も熱く熱を持ち小刻みに震えた。
チャンミンはガクガクと崩れ落ちそうになりながら膝の間に両手を付き必死で体を支えユチョンを見上げた。
『ユチョニひょん……、ね、…ま…だ…?』
欲しい。
もう、彼にはその感情しかない。
『お願っ……、はやく…』
ね…?と
スラックスを纏ったままのユチョンの襞に手を置き、太ももを擦りあげる。
『はやく…き…て』
そこでようやくユチョンが反応を示した。
パタッと本を閉じ、己の座っている隣の椅子にそれを放り投げると背もたれに預けていた体を少し起こす。
そして広げた両ひざに腕をつき考える人のような姿勢をとり身を縮ますチャンミンを一瞥した。
余裕のある笑みを浮かべ眺める様はまるでチャンミンを支配するご主人様そのものだ。
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