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モンバサ村
村の住人であるメアリー・テッドはいつもの様に家の畑で仕事をしていた。
すると森側の畑から「ギャー!!」という悲鳴が聞こえた。
何事かと数人で駆け付けると隣に住むワイズマンさんが切られ血を流しているではないか!
びっくりしたメアリーだったが、すぐに異変に気づいた。
そう、そこにはみすぼらしい服装をした集団、つまり盗賊がいたのだ。
「へへッ楽なもんだぜ!!」
剣を地面に突き刺し1人の盗賊が言う。
「おい!お前ら根こそぎ奪うぞ!!」
「おぅ!!!」
頭らしき人物がそう声をかけると20人程の盗賊達は一斉に散らばっていった。
そして、住人を家から追い出し、金目の物を奪い、家々に火をつけて回り始めた。
皆、抵抗はしたものの武器を持った盗賊達に敵うはずもなく、たちまち追い詰めらてしまった。
「ワッハハハハ!!!」
「抵抗するだけ無駄だぞ~!!」
「もがけもがけ!」
等の盗賊達の罵声が聞こえる。
「あぁ、神様!どうか助けて下さい!!」
メアリーを始め皆そう願ったその時だった。
ドサッ!!
いきなり倒れる盗賊の頭。
「かしらー!?」
と言うなり
「グハッ!!」
と声を上げて続けざまに倒れる盗賊達。
そして数秒後には盗賊達は地面に倒れていたのだった。
メアリー達は何が起こったんだと周囲をキョロキョロと見回すが何も見えなかった。
唯一理解出来たのは何者かによって盗賊達が倒されたということだけだった。
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