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「貴様はそれでも男か?」
突然、侮蔑の入り混じった言葉が突き刺さった。とりあえず目の前にいる変態を蹴ってみた。しかし痛いよぉ、と弱々しく半泣きしているところを見ると、言ったのはコイツじゃない。となると、
「この男に触れるなクズが。貴様のように友を見捨てる男が私を見ているのも許しがたいことなのだぞ」
そう。幼女が発した言葉だった。まっすぐに伸びた金色の髪、かなり高くで売れそうだ。西洋人形のように整った顔立ち、これまた高くで売りさばけそうだ。
とにかくこの幼女。この日本どころかこの世界にいること自体が不思議なくらい完璧だった。そんな幼女に出会ったらロリコン好きの友人は拐ってしまうのだろうか。
「なんだ貴様。次に私をその汚い目で舐め回すように見たら、末代まで後悔させてやるぞ」
拐ってしまうんだろうな。
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