サングラス色男

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深夜の名作劇場 「ネット通販にハマる主婦」 便利とは時に恐ろしいもので、ネット通販が私に与えたのは商品と怠惰な日々であった。 ある日、タンスが壊れてしまった。 ホームセンターに行こうとした時、ネット通販の話を聞いた。 重い荷物でさえ、自宅に届く。 あれが始まりだった。 「お母さん、体操着に名前書くやつ縫って」 家で待っていれば家具や食品、特産品でさえ手に入る。 「お母さん!ねぇ!」 ネット通販に家族の絆は売っていない。 確かあの年の運動会、息子は名前のない真っ白な体操着で参加していた。 その息子も大きくなり、私に孫を見せてくれた。 「おばあちゃん、遊ぼうよ!」 ろくな母親ではなかっただろうけど、毎年夏には実家に帰ってきてくれる。 「おばあちゃん!ねぇ!」 今じゃ孫へのプレゼントも、ネット通販で探しています。 「おばあちゃん・・おばあちゃん?」 暖かい光が届いた。 こんなの注文したかしら。 でも、なんだか安らかな気持ちになる光だわ。 「・・ぁちゃん!おばあちゃん!」
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