出逢い

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もちろんその光景を高橋先生は見ていた。 章斗がすぐ作った歌詞はリアルで曲は穏やかで何とも言えない感じの曲だった。 入学式を終えた章斗はすぐに高橋先生に声をかけた。 『実はいきなり演奏し始めたあの曲、あなたの為に唄ったんです』と一言言い残し、体育館から去っていった。 高橋先生が担当する教科は家庭科。章斗にとってはそれが全てだった。 でも章斗はちょくちょく呼び出されては告白をされていた。 けど断り続けていた。 だって昔はギターが恋人だったけど今は好きな人がいる、だから中途半端な気持ちで付き合いたくなかったそうだ。 まぁこれからも章斗の成長、見届けて下さい。
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