第1章

3/4
前へ
/30ページ
次へ
みかん狩り 2 僕と彼女は少し前から交際していた。 「おいで」 僕は部屋のカーテンを閉めると、彼女を抱き寄せてキスをした。 そして彼女の服の上から乳房を愛撫した。 僕と彼女が親しくなったのは、組合の機関紙【石杖】を発行するため、一緒に組合事務所で働くことが多くなってからだった。 時としてその作業は深夜まで行われた。 僕は主に原稿集め、彼女は校正を受け持っていた。 僕はその機関紙に恋愛小説を連載していた。 連載小説は好評で、会社の各部署で話題に上っていた。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加