火の玉

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あたしは安心して何気なく東の空を見上げた。 東の空から、真っ赤に燃えた火の玉がこちらへ向かってくる。 「お父さん。 火の玉がこちらへ向かってくるよ」 お父さんは、すぐ車を発車した。 火の玉は後ろからおそってくる。 「父さん! もっとスピード出してぇ」 あたしは後ろを見ながら叫んだ。
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