Episode1

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今日は何となく別のルートで家に帰ろうと思った。 たしか行きつけの定食屋の裏を行けば、公園があったはずだ。 とりあえず定食屋に行こう。 定食屋「白井」は学校から徒歩10分のところにある。 「おっちゃん!」 「おう春樹!久しぶりだな!」 「おととい来たけど?」 「そうだったか?ははは!」 ほんとに適当な人だ。 「ほれいつもの」 生姜焼定食、いつもこれだ。 とてもおいしいし、ボリュームもある。 最近は頼まなくてもこれが出てくる。 「お前はいっつもつまらなさそうだな!」 「ああ、まぁ楽しいことないのに楽しそうなほうが変でしょ」 「楽しいことないのか?そりゃイカン!」 「そうだね」 「恋をしろ恋を!」 「なんでそうなるのさ」 そんなこと話しているうちに食べ終わった。 「ごちそうさまおっちゃん」 「おうよ!いつもありがとな!」 そして僕は定食屋を出て、裏道を歩いた。
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