0人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は何となく別のルートで家に帰ろうと思った。
たしか行きつけの定食屋の裏を行けば、公園があったはずだ。
とりあえず定食屋に行こう。
定食屋「白井」は学校から徒歩10分のところにある。
「おっちゃん!」
「おう春樹!久しぶりだな!」
「おととい来たけど?」
「そうだったか?ははは!」
ほんとに適当な人だ。
「ほれいつもの」
生姜焼定食、いつもこれだ。
とてもおいしいし、ボリュームもある。
最近は頼まなくてもこれが出てくる。
「お前はいっつもつまらなさそうだな!」
「ああ、まぁ楽しいことないのに楽しそうなほうが変でしょ」
「楽しいことないのか?そりゃイカン!」
「そうだね」
「恋をしろ恋を!」
「なんでそうなるのさ」
そんなこと話しているうちに食べ終わった。
「ごちそうさまおっちゃん」
「おうよ!いつもありがとな!」
そして僕は定食屋を出て、裏道を歩いた。
最初のコメントを投稿しよう!