907人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
新田と創のやり取りに、女子社員たちが、キャー、と騒ぎだす。
「色々、ありがとうございました」
深々と頭を下げる創の隣で、さくらも同じように頭を下げる。
新田に向かって下げた頭を上げ、今度は、ギャラリーに向かって頭を下げる。
キャー、という声と、いくつかの拍手が鳴り響いた。
遠くから見守っていた美紀も、二人に拍手を贈っている。
どうやら、創たちは社員たちに認められたらしい。
安堵と共に、疲れが新田の体に押し寄せた。
最初のコメントを投稿しよう!