文化祭~2日目~

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ドッパーーーンッッと、俺の頭の中に大津波が押し寄せてきた。その衝撃に体が僅かにぐらつく。 こッ…この瞳……ま、間違いない。 あらゆる光を吸い込み、ほどよい潤いのあるキラキラと光った茶色い瞳、パッチリした目…。 この心の底をかき乱すような感覚…冬火の足や姉ちゃんの胸、雛碼ちゃんの頬っぺたを見た時と似た感覚…間違いない。 この目は……俺の理想の目だッ!! しかもこの状況!!女の子は椅子に座り、俺は立っている状況で女の子と目が合うという事は、女の子は自然と上目遣いになる! ヤベェよ…その目での上目遣いは…! ―ブッ!! 『!!?』 俺も含めた四人が、目を見開いて驚く。 そりゃ突然鼻血噴いたらびっくりするよな、噴いた本人もびっくりしてるもん。 つか…ヤバい……この子の目…マジでヤバい…その見開かれた目もまたヤバい…。 言葉では表現できない感じがもんんのすげぇもどかしい!当てはまる言葉がねぇ! 見つめられるだけで胸がキュッとなるこの感覚…もぅヤバいしか出てこないよっ!! そんな目で見つめられたら…俺は、俺はぁぁぁぁぁぁ!! 「だ、大丈夫かい?キミ」 「……ぁ、ぁあ!はい、すみません大丈夫です!はい!」 「いきなり鼻血出すから何事かと思ったぜ」 「あ、あはは……」 「……」 「…ぇ、えっと、なんですか?」 「……」 「あぁ、気にしなくていいよ。この子話せないんだ」 「…話せない?」 「いろいろあってなこいつにも。まぁ会話はできるからな、その点に関しては問題ない」 会話って…話せないのにどうやってすんだよ…。 と思っていると、どこからか取り出したスケッチブックに黒マジックを走らせ、提示してきた。 [エッチ] 「なんでッ!?」
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