墓場

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謙二(ケンジ)は意識をとりもどした。 自分が閉じこめられているような、感じがする。 まわりの空気はあたたかく、湿っている〓。なにもかもが闇の中にあった😱 彼はこう思った (きっと寝室の窓が閉まっているだけなんだだから、こんなにも暑いんだ。妻を呼んで、カーテンを開けさせよう) 「唯❗唯❗」 と叫んでみたがその声は、寝室の壁や天井から、はね返ってきたような感じだった。 「唯❗きてくれ」 答えはなかった。 謙二はあきらめて、いいさ、誰もいないのなら、自分で窓を開けるしかない。 彼は身体を起こし、いきおいよくベットから出ようとした。
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