墓場

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頭上約3センチのところにサテンの布地のなめらかな肌ざわりを感じた。 まわりじゅうにサテンがはりめぐらしてある。 空気はしだいに湿気で重苦しくなり、呼吸が困難になってきた。それに、身動きするゆとりもない。 長さも幅も彼の身体と同じくらいの、容器の中にいるみたいだった。 その大きさの容器の使い道といえば、一つしかない‼
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