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「…あの…」
「!」
彼女の脚を見つめ拳を奮わせていたところに声が降って来た。
「は、はい!…あっ、いや、脚を見て『綺麗だなぁ』なんて思ってませんよ。断じて!」
「えっ?」
慌てて取り繕う僕をキョトンとした瞳で見つめる。
「コホン!…えー、うん。何でしょう」
自分を落ち着かせるように咳払いをして聞き返す。
彼女は遮られた言葉をもう一度振り絞り出す為なのか、息を整えて大きく空気を吸い込み、話し始めた。
「私と彼、リョウヘイはこの島に旅行で来ていました」
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