第十三章 天獄の管理者

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話が通じる相手ではないようだ。純粋に昔のままだからか?   「闘刃君、奴には電撃が効かなかったですよ」   「らしいな。しかもとんでもない再生能力付きだ。分子眼でもよくわからん。ただ、悠長に戦っている暇もなさそうだ」   左右に目線を動かす闘刃君につられる形で見渡すと、灼熱が段々狭まってきているのがわかる。   「そういえばあんたの名前、聞いてなかったな」   「ルガード。オウルイーターの飼い主だ。昔は古代三強とも呼ばれていたが」   再生が終了しそうだ。終わればまた襲いかかってくる。   めちゃくちゃに強いわけではない。闘刃君の攻撃は効いている。ただ、倒せない。   「……仕方ない。若菜、補助役になってくれ。俺がさっきの攻撃を直接当てる。あれは距離と反比例して威力が弱まってしまう」   「具体的には?」   「奴を硬直させる。一秒あればいい」   動かなくさせる。でも電圧による効果は無効ではないのか。 「なにも電子の隠力を攻撃に使えと言っているわけではない。ほら」   手渡されたのは小型の……銃?これを撃てと?でも私は生憎銃の扱いは知らない。   「特別製のやつだ。ある一定の電圧をかける事で弾丸が発射される仕組みになっている」   「そんなモノどこで……」   「……それはこの戦いが終わった後だ。使う時は両手で支えて足を踏ん張れ。多少外れても大丈夫だ。じゃあ頼んだぞ」   闘刃君の目線がルガードに向く。再生が全て終わったらしい。   本番一発勝負。やるしかない。
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