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「肉体と精神のリンクは時間はかかるが自然に繋がるには繋がる。ただ……」
蓮花が何かを言い澱む。ただ……何だと言うんだ?
「蓮花、もう何を聞いても驚かない。言って」
私は少しだけ嘘をついた。彼女が躊躇っているということが意味するのは多分わかっている。
本当はあまり現実を直視したくない。
「……私や闘刃、宗吉の育ての親である流奈姉さんはそれが原因で亡くなっている。放っておけば大丈夫という問題ではない」
じゃあ場合によっては彼が死ぬということ?
息が苦しい。まるで首を締められているかのような感覚がある。それに自分の手が震えている。恐怖が私を襲ってきている。
動悸が止まらない。一瞬だけ、彼女から言われた瞬間に想像してしまった。
「……その様子だと宗吉の意識が戻るまで使い物にならんな。ならば」
ザードは錫杖を鳴らし、青白い刃を発生させる。そして一気にこちらへその刃を伸ばしてきた。
咄嗟にコクリュウを発現させ、両腕で刃を防御する。
「ザード!?一体何を……」
避ければ間違いなく彼に直撃していた。明確な殺意があったと言える一撃だ。
「いっそ長い間待つよりも殺してしまった方が踏ん切りがつくんじゃないか?そう思ってな」
「貴様……!!」
蓮花が一気に距離を詰め、容赦なく拳を振るう。それを奴は受け流すかのように上手く回避した。
だがおかげで刃は元の長さに戻る。これで私も自由になった。
「宗吉に手出しは許さん」
「ほぅ、そういえば貴様とはあの時の決着をつけていなかったな。今やるか?」
「フン、望むところだ」
彼女は私の方に一度だけ目を動かし、何かを訴えてきた。それは一瞬でなくなり、ザードと共に姿を消す。
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