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……それが闘刃の目的?俺を長時間ここに居座らせる事がか?
「無空撃は厄介だな」
拳銃をこちらに向け、次々と発射してくる。空間を操れる俺にとっては正直無意味な攻撃だ。互いに十メートル以上離れているから、たまに的外れな弾も来る。
どういう意図があってこんな事を?
大体、長くこの空間にいればいるほど俺の記憶は正確になり、隠力の効果が高まっていく。
「何が目的だ?闘刃!!」
擬似空間を介し、十メートル以上あった距離を最適な間合いまで瞬間的に詰める。
結界で再び守られるのは予測済みだ。これなら……
「!?」
無空撃の空間移動。後退する距離まで計算した。これは外れない。
ついに部分的にだが結界を打ち破り、そこを狙い目にして蹴りを入れる。その攻撃は直接当たった。
「……っ!?」
二回目を大剣でと思った矢先に銃口が向けられ、咄嗟にその場所に隠力を造る。だがそれは騙しだった。小手の部分で俺の顎を打ち上げ、偽剣で胸部を突かれる。
しかし打撃にいつもの強さはない。俺は倒れなかった。剣の代わりにもう一度無空撃で消滅させた部分に下蹴りをかます。
それを偽剣で防御し、直ぐさま闘刃は天井に銃弾を撃つ。
落下してきた大量の瓦礫を避けるため、一度その場から下がった。
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