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「事実だ。だが私はデュランの味方をしているわけじゃない。ししょ……ガデスの味方についているだけだ」
……あぁ、そうか。ガデスは元々源蔵の遺伝子から造られた魔生物だっけ。それで蓮は。
闘刃といい、なんだかややこしくなってきたな。
「クロ、敵はガデスと蓮か?あの鎧の奴は?」
「ルガード。古代生物。討伐協会側に味方してくれている」
周囲を眺めても俺達しかいない。鎧の奴はガデスと、クロは蓮と戦っていたのか。
「他の討伐協会の者はどうしたんだ?」
「わからない。正門では全滅していた」
全滅?ガデスが全部倒したくさいな。
「ほぅ、宗吉とやら。見事目覚めたか。好敵手として非常に有り難い事だ」
ガデスが巨体を揺らしながら蓮の近くに来る。どうする?今から戦うか?
三対ニなら……と思っていたが、正門に続々と奴らの仲間が集まってくる。
空からザード、シーザ。それに研究所からはヤマ、闘刃も。
一方こちらもメイデンが同じく上空から降り立ち、裏門からは流人が狼のような生物に乗ってやってきた。
どういう経緯かはわからないが、蓮以外の隠力者もこの国に来ているということか。
「やぁやぁ、皆さん勢揃いで」
その闘刃達のすぐ後ろから姿を現したのはデュランだった。
何だ?この状況は?
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